セフレとの話に移る前に、10年間片想いしていた人の話をしようかなって思います。
その人のことを好きになったのは中学1年生の終わり。スクールバスが一緒で、かわいい顔してるなあ、と思って好きになった。
中二のときに、その子と仲良かったクラスメイトの男子からなんとかメアドを聞いて、たまにメールするようになった。
しばらくして、自転車やラブレターを入れるのが流行った時期があって、私も好きな人に可愛いレターセットに付き合って欲しいって書いて渡した。
無視された。
中3になって、急に向こうからメールが来るようになってメル友になった。
ちょうど文化祭シーズンで、文化祭でよくカップルができていたし、私も付き合えるんじゃないのかな、って期待していた。
直接好きだっていう勇気はなかったからメールで「好き、付き合って欲しい」と伝えた。
「考えさせて欲しい」、の後しばらくして振られた。その後すぐに、好きな人が別の人と付き合ったと噂で聞いた。
その時の彼女に、「りん子のことが好きだけど、どうしたらいいかな?」って相談していたと後になって知った。
中高一貫だったので高校に進学しても、好きな人のことはなかなか諦められなかった。
高校一年のとき、また急にLINEが来るようになって、連絡をとっていた。その時好きな人は、彼女とは別れていた。
私のクラスに好きな人が頻繁に来るようになった。話すことは少なかったけど、よく目があった。
何ヶ月か毎日を連絡とるようになって、今度こそ、って思っていたときに、また別の人と付き合ったって話を聞いた。その彼女とは、高校卒業まで別れなかった。
それでもずっと好きだった。
私も進学して、今度は別々の学校になった。
成人してからまた連絡がきて、飲みに行くことになった。2.3回飲みに行った。いろんな話をしたし、もしかしたら付き合えるのかなってまた思っていた。
でも、また別の人と付き合ったことをSNSで知った。
いい加減やめようって思って、私は就職した。
時々、インスタのストーリーにメッセージが来て、やりとりしていたけど、もうやめようと決めていたから妙な期待はしなかった。
社会人になってしばらくして、いつもの様に友だちと飲みに行っていたとき、偶然好きな人に再会した。
その時、本当に運命だったのかなって思った。周りにいた同級生から「りん子と飲みに行きたいって、ずっと言ってたよ、こいつ」と言われて舞い上がった。
その時好きな人には彼女がいた。
再会してからしばらくして好きな人と、その友だちと、私の友だちで一緒にご飯に行くことになった。
とっても楽しかった。そのまま私の一人暮らしの家にみんながきて2次会もした。「りん子とはタイミングが合わなくて付き合えなかった。今の彼女とは別れるつもりだから、別れたら真剣にりん子と向き合う」って言われた。そのまま、手を繋いで駅まで歩いた。
そのあとうちに泊まりに来たこともあったけど、私とはセックスしなかったし、彼女と別れても連絡はくれなかった。
好きだった人は、私の仲のいい友だちに目をつけた様で、私とその子が飲んでいたらストーリーにメッセージを送ってくる様になった。
好きな人を交えた飲み会をしても、私に振り向くことはなかった。
そして半年前、また好きだった人とその友だちと、私の仲のいい友だちの4人でご飯に行った。
「処女を満足させる自信がないから」と私を抱いてくれなかったから、私は別の人で処女を捨てて好きな人に会いに行った。
楽しかった。いっぱい笑ったし、好きな人と2人でタバコを吸いに抜けたりした。
好きな人にかわいい彼女がいることはSNSを見て知っていたから、彼女がどんな人なのかさりげなく、傷つかないフリをして聞いた。
「りん子はまだ処女なの?」って、聞かれたから「流石にもうちがうよ」と笑いながら答えた。
帰り道、友だちが気を遣って私と好きな人を2人きりにしてくれた。好きな人はもう終電がないって言ってた。
私は、酔ったふりをして好きな人と腕を組んだりしてみたけど、タクシー乗り場に連れていかれた。
このまま帰らされることに怯えて、「好きだった」って抱きしめてみた。抱きしめ返してはくれなくて、「りん子、酔ってるじゃん。乗りな」と、止めたタクシーに乗せられた。
「ああ、この人はどうやっても私に振り向いてはくれないんだな」、と酔った頭で理解した。
泣きながら家に帰った。
飲み会の最中に、遠距離の彼女が浮気していないか不安になってるところを見て、そんなに彼女に執着した好きな人を初めて見たから今回は本気なんだろうな、と薄々感じていた。
それでも、「俺はいっぱい浮気するけど、彼女の浮気は許せない」の言葉を信じて、私と浮気してくれるかも、なんて思っていた。
これがきっと、好きだった人との最後だと思う。もう二度と会わないし、会ったらまた傷つくだけだから会ってはいけないと思う。
未だに夢に出てきて泣いてしまうこともあるけど、絶対に私を抱かない好きだった人を追いかけていた時よりは、今の方が幸せかもしれない。
好きだった人が性病になりますように。
と願う毎日です。